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歯の白濁が気になる方必見!その白濁、削らずに治るかもしれません。
6月から井上歯科Clinic & Worksにて勤務医をさせていただいております、勤務医の指宿隆秀と申します。
奄美大島出身で、現在の実家は徳之島という鹿児島の離島です。略歴ですが、九州大学卒業後、東京医科歯科大学の大学院で歯学博士となりました。
新橋には火曜のみ出勤しておりまして、普段は分院のTooth Create Tokyoにて勤務させていただいております。
初のブログの投稿となりますが、どうぞよろしくお願いいたします。さてさて。突然ですが、歯の表面に白濁がある方、いらっしゃいませんか?
この白濁のことを“ホワイトスポット”と呼びます。ホワイトスポットは発生のメカニズムを分類すると大きく3種類くらいになります。簡単に分けると、
①虫歯が原因のもの
②エナメル質形成不全と呼ばれるもの
③高濃度のフッ素を長期間塗布し続けてきたことによるものとなります。実際の現場で拝見させていただいた実感としては、①と②、特に②で悩んでいらっしゃる方が多いように感じます。
もしかしたらこのブログをご覧の方の中には、ずっとネットで治せる歯医者を調べ続けて、当院のブログに行き着いた方もいらっしゃるかもしれません。
どこで相談しても、「あー、これは削らないと治せないですね」と言われ続けて、“治したいけど削りたくはないんだよなー”という葛藤の中長年悩み続けてきたことでしょう。
そんな方へ朗報です。当院では国内でもまだ少ない、ホワイトスポットを治すIcon(アイコン)と呼ばれる材料を用いた治療を行っております。
IconはドイツのDMG社というところが販売している材料で、元々は虫歯由来のホワイトスポットを対象に、虫歯の進行抑制を意図して作られたものです。ところが、実際使用してみると、ホワイトスポットも消えたため、ホワイトスポットの治療目的に使われるようになったと伺っております。削らないで治せるIconは、夢のような薬剤ですが、Iconにも得意不得意があります。
(得意な領域)
・初期の虫歯由来のホワイトスポット(歯に穴が開いてなく、白いだけ)
・歯の矯正後、装置を外した後に現れたホワイトスポット(不得意な領域)
・エナメル質形成不全由来のホワイトスポットこのあたりを詳しく書くとすごく長くなるので、虫歯由来とエナメル質形成不全由来のホワイトスポットって何が違うの?など、詳しく知りたい方は私が個人で書いているブログで詳しく解説しておりますので、こちらもどうぞ(第12話、13話)。
www.ibusuki-dental.com
一般的にエナメル質形成不全由来のホワイトスポットは、Iconを用いてもほとんど治らないと言われています。
ところが、私が東京医科歯科大学の大学院時代に研究したノウハウを応用したところ、形成不全でも一定の成果が現れてきました。(実は偶然ホワイトスポットの研究で学位を取っております)
左:術前(上の真ん中2本) 右:術後
左:術前(上の真ん中2本) 右:術後
左:術前(上の真ん中2本) 右:術後
*ブラウンスポットと呼ばれる茶色いタイプのエナメル質形成不全でも、穴が開いてなくて浅ければ、目立ちにくくなる場合もあります。
これは世界的にも削らず治す方法は確立されておりませんが、現在1例目立ちにくくなった方もいらっしゃいます。
左:術前(矢印の歯) 右:術後
*左の写真のように、歯の周りにはラバーダムと呼ばれる緑色シートを装着します。歯の周りの肌色の部分は、ラバーダムで覆えなかった歯茎を薬剤から保護する材料です。
過去に読んだ文献の知識では、ある一定の深さ以上になると改善が難しい場合もありますが、軽度のものであればほぼ分からなくなりますし、重度のものでも現在よりは目立ちにくくなるものが殆どです。
ホワイトスポットは、もう削らずに治す時代になりつつあります。
もしお悩みの方は、どうにかお力になれればと思いますので、ぜひご一報ください!井上歯科Clinic & Works (TOOTH CREATE TOKYO)
歯科医師 指宿隆秀
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